業務内容
急性期病院でのリハビリテーションの質により、脳卒中を始めとして各種の疾患や障害を持つ患者さんの予後は左右されると言われています。
当院のリハビリテーション科では、入院直後から最良のリハビリテーションサービスを提供し、患者さんの早期退院や日常生活への復帰を目指して各診療科と連携を取り365日体制のリハビリテーションを行っています。
対象となる疾患
- 脳神経外科
- 脳卒中、脳挫傷、脳腫瘍など
- 整形外科
- 骨折や靭帯損傷、脊椎・脊髄疾患、上肢・手指の外傷、変形性関節症など
- 形成外科
- 熱傷、手指の切断・腱断裂など
- 内科
- 肺炎、慢性閉塞性肺疾患、無気肺などの呼吸器疾患
治療にともなう安静臥床などによる筋力低下・関節拘縮などの廃用症候群
誤嚥性肺炎、長期経口摂取離脱による摂食嚥下障害 - 外科
- 呼吸器・消化器の手術前からの廃用症候群の予防、術後の早期離床
- 耳鼻咽喉科
- 摂食嚥下障害
毎週、各診療科のカンファレンスや回診にリハスタッフが参加して患者さんの状態に関する情報交換を行い、より良いリハビリテーションの提供に努めています。

OT室

PT室

ST訓練中
施設基準
脳血管疾患リハビリテーション(Ⅰ)
当院では平成19年12月より脳卒中センターが発足し、脳神経外科・放射線科・リハビリテーション科・病棟看護師やソーシャルワーカーなどが密な連携をとり、超早期の脳卒中治療を行っています。
脳卒中専門医による高度な脳卒中治療と並行して、入院後24時間以内のリハビリテーション開始を原則とし、離床基準に基づき、全身状態の把握とリスク管理を行って早期離床を実施しています。
SCU(脳卒中ケアユニット)入院患者さんには365日毎日のリハビリテーションを提供しています。
※脳卒中センター開設後4ヶ月と前年同期間の実績を比較すると、入院からリハ開始までの期間や、リハ実施期間(在院日数)が短縮しました。
日常生活機能では、改善効率(改善点数を在院日数で割った指標)が約2倍に向上しています。
| 対象 患者数 |
リハ開始 までの日数 |
リハ 実施期間 |
日常生活機能:B.I. (最高100点) | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| リハ 開始時 |
退院 終了時 |
改善 効率 |
||||
| センター開設 4ヶ月 |
117人 | 1.94日 | 26.79日 | 33.2 | 64.8 | 1.18 |
| 前年同月 4ヶ月 |
104人 | 2.63日 | 33.03日 | 30.8 | 50.9 | 0.61 |
運動器疾患リハビリテーション(Ⅰ)
大腿骨頚部骨折などの手術が必要となる患者さんには、術前からリハビリテーションを行うことで早期の歩行回復や日常生活動作の自立につながっています。
※大腿骨頚部骨折では、70%の患者さんが回復期リハ病院への転院前に、杖や歩行車での移動能力を回復しています。
| 独歩 | 杖歩行 | 歩行車歩行 | 平行棒歩行 | 起立・その他 |
|---|---|---|---|---|
| 2% | 15% | 53% | 23% | 5% |
手の外科では、OTによるスプリント作製などにより日常生活や職場活動で「使える手」への回復に努めています。
※平成20年度より、当院のOTを中心に「北九州ハンドセラピィ研究会」を発足し、北九州地区の「手の外科」に対するリハビリの発展を目指しています。
呼吸器疾患リハビリテーション(Ⅰ)
開胸・開腹術の手術前から呼吸訓練や痰をだす練習を行い、術後のリハビリがスムーズに進むようにします。
人工呼吸器からの離脱を図り、体位ドレナージや呼吸介助、リラクゼーションにより呼吸状態を安定させます。
呼吸訓練や持久力訓練、日常生活動作や在宅酸素療法の指導により在宅生活への回復を支援します。
切れ目のないリハビリテーションを目指して
長期のリハビリが必要な患者さんに関しては、近隣のリハビリテーション病院などと連携し機を逸せず良好な状態で転院し、継続したリハビリが受けられる体制を整えています。
毎週、系列の回復期リハビリ病棟スタッフが脳外科・整形外科の回診に同行して事前に患者さんの状態を確認し、転院当日からのリハビリ提供に役立てています。
また、自宅退院された患者さんは当院での通院リハビリにてフォローしています。







