地域のみなさまへ

口腔リハビリテーション

一般的に病院では歯科診療室がなく、適切な口腔ケアが確立されていないのが現状です。北九州中央病院では、これまでに医師、看護師、看護助手などが協同して日常的に口腔ケアを行ってきました。
またそれに加え、福岡県から委託された小倉歯科医師会モデル事業を経験して、口腔ケアの効果を実感してきました。
さらに平成23年2月からは常勤の歯科衛生士を中心としたチームができ、「口腔リハビリテーション(通称:口腔リハ)」という名称で、入院患者さまの食事を口からとれるように、舌の動きや噛む運動のリハビリを行うことで、生活の質の向上を目指す試みを開始しました。

現在、北九州中央病院(医師、看護師、歯科衛生士他)、小倉歯科医師会地域保健委員会、九州歯科大学摂食機能リハビリテーション学分野が一体となって取り組んでいます。

口腔リハビリテーションとは

近年、介護の必要な高齢者に対して、歯科医師・歯科衛生士が行う専門的口腔ケア実施の重要性がさけばれています。専門的口腔ケアを実施することによって、衛生的な問題だけではなく、 食事を口にすること・飲み込むことができるようになるなどの効果をはじめ、脳神経系機能・呼吸器系機能・消化器系機能の向上も期待されています。

北九州中央病院では、今まで行ってきた専門的口腔ケアの知識を活かしながら、新たに「口腔リハ」にステップアップしました。専門職が行う一方のケアだけではなく、「口腔リハチーム」により患者個々に適したケアを実施し、機能回復を目指して取り組んでいます。多職種がこのチームに携わり、病院全体でシステム構築をはかっています。

口腔リハビリテーションの流れ

看護からの視点、栄養的な視点など、様々な情報を得られるようなアセスメント票を利用し、多職種が関わるための体制づくりを整えています。

口腔リハビリテーションの流れ

北九州中央病院での口腔リハビリテーションの取り組み

口腔リハビリテーションの様子

歯科医師と歯科衛生士が、下記のとおり口腔リハを実施しています。

  1. 歯みがき、口腔粘膜のふきとり(器具を使いながら)
  2. 唾液腺のマッサージ
  3. 舌の運動や噛み合わせの運動
  4. 頸部や四肢のマッサージ
  5. 歯肉や舌、頬粘膜への刺激 など

患者さまに声をかけながら、じっくりと丁寧に行うことで、着実な成果が出ています。以前は手が全く動かなかった患者さまが、口腔ケアの途中に医師の手をにぎったり、目をしっかりと見開いたり、またお話ができなかった方がご家族と話をしたりと、職員も感激の日々です。

北九州中央病院(病床数:300床)
〒802-0084 福岡県北九州市小倉北区香春口1-13-1